特急すずらんは室蘭本線・千歳線・函館本線を経由し、室蘭から札幌を結ぶ列車。785系と789系1000代で運用され1日6往復が走る。今作品は特急すずらんでのみ運用され、残り2編成となった785系の展望映像を「大橋俊夫」氏による車内放送と共に収録。国鉄時代の雰囲気を残す781系の過去映像を交え、特急すずらんの歴史にも触れる。
　列車は札幌から出発し、建設中の北海道新幹線を右手に進むと、ライラックやエアポートなどの列車とすれ違いながら函館本線を南下。白石からは千歳線へと入り、函館本線に別れを告げる。真っ直ぐと伸びる線路には広大な大地を誇る北海道らしさを感じる。南千歳からは石勝線と並走し交差すると、旅客駅があった美々信号場（元美々駅）を抜け、沼ノ端へと到着。ここから室蘭本線に乗り入れ、苫小牧貨物駅や廃線跡を眺めつつ室蘭へと向けひた走り、東室蘭からは室蘭本線の支線へと入る。東室蘭から室蘭までは2024年のダイヤ改正まで普通列車として運用されていたため、現在でもこの区間は乗車券のみで空席かデッキを利用し乗ることができる。各駅に停車しながら、終点の室蘭へと到着する。
　残り2編成となった貴重な785系の走りを、旅情溢れる車内音声と共にご堪能ください。