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「特急しなの81号」は、通常の「特急しなの」が名古屋駅と長野駅を結ぶところ、途中の松本駅から大糸線に入り、白馬駅を目指す臨時列車である。2025年2月11日を最後にダイヤから姿を消した通称「白馬しなの」の、最終運行日直前の姿を記録した。 名古屋駅を出発した特急しなの81号は、中央本線を北上。千種駅、多治見駅、中津川駅と景色は都市から山間へと表情を変えていく。中津川駅の一つ手前、美乃坂本駅ではリニア中央新幹線の工事の様子も垣間見える。運用にあたるJR東海383系電車は、急カーブが続く山岳線を物ともせず、木曽川と寄り添うように日本アルプスの谷間に分け入っていく。車窓からは木曽駒ヶ岳をはじめとする、雄大な峰々を望むことができる。 木曽地域の観光拠点、木曽福島駅を過ぎると、まもなく新鳥居トンネルへ飛び込み、旧中山道の難所「鳥居峠」の地下を通過する。松本盆地へ降った列車は塩尻駅から篠ノ井線へ。松本駅では味わい深い構内放送が旅情を添える。大糸線に入ると、車窓の風景は刻一刻と冬の表情を深めていく。線路脇の雪もどんどん深くなり、終点白馬駅に近づくころには一面の銀世界が広がっている。
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「特急しなの81号」は、通常の「特急しなの」が名古屋駅と長野駅を結ぶところ、途中の松本駅から大糸線に入り、白馬駅を目指す臨時列車である。2025年2月11日を最後にダイヤから姿を消した通称「白馬しなの」の、最終運行日直前の姿を記録した。
名古屋駅を出発した特急しなの81号は、中央本線を北上。千種駅、多治見駅、中津川駅と景色は都市から山間へと表情を変えていく。中津川駅の一つ手前、美乃坂本駅ではリニア中央新幹線の工事の様子も垣間見える。運用にあたるJR東海383系電車は、急カーブが続く山岳線を物ともせず、木曽川と寄り添うように日本アルプスの谷間に分け入っていく。車窓からは木曽駒ヶ岳をはじめとする、雄大な峰々を望むことができる。
木曽地域の観光拠点、木曽福島駅を過ぎると、まもなく新鳥居トンネルへ飛び込み、旧中山道の難所「鳥居峠」の地下を通過する。松本盆地へ降った列車は塩尻駅から篠ノ井線へ。松本駅では味わい深い構内放送が旅情を添える。大糸線に入ると、車窓の風景は刻一刻と冬の表情を深めていく。線路脇の雪もどんどん深くなり、終点白馬駅に近づくころには一面の銀世界が広がっている。